ぼくもういかなきゃなんない
すぐいかなきゃなんない
どこへいくのかわからないけど
さくらなみきのしたをとおって
おおどおりをしんごうでわたって
いつもながめてるやまをめじるしに
ひとりでいかなきゃなんない
すぐいかなきゃなんない
どうしてなのかしらないけど
おかあさんごめんなさい
おとうさんにやさしくしてあげて
ぼくすききらいいわずになんでもたべる
ほんもいまよりたくさんよむとおもう
よるになればほしをみる
ひるはいろんなひととはなしをする
そしてきっといちばんすきなものをみつける
みつけたらたいせつにしてしぬまでいきる
だからとおくにいてもさびしくないよ
ぼくもういかなきゃなんない
すぐいかなきゃなんない
ひとりでいかなきゃなんない
すぐいかなきゃなんない
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明確な理由もないのに泣けるんです、この詩。
子供が親元から旅立つ詩なのかもしれないんだけど、
どうしても子供が急逝するイメージしか思いつかない。
春の穏やかな午後、事故や急病で居なくなるイメージ。
自分の子供はそうなった時、こう思わないとは思うんだけど
親に心配かけないように「自分は大丈夫」と言いながら親を気遣う優しさをこめてあって
とても切なくなる詩、です。